Tips:5

IPE7を利用してボンドグラフを描く

ボンドグラフを描くには、まず、それぞれの素子を描かなくてはなりません。各々の素子は素子名にボンドと称する直線もしくは曲線が付き、パワーの方向を示す片矢印が付きます。ボンドには因果関係を示すために、ボンドのどちらの側がエフォートの入力となるかを指定するために、ストロークと称する直線を付けます。慣例として片矢印のある側がフローとします(cf[2]p26)。

20-Simのようなソフトでは、ボンドは自動的に描かれますが、ここではBGSPを前提として各ボンドを一つ一つ描くものとします。(a)図または(a')図のパワーボンドは直線のボンド、片矢印、ストロークの3つの部品から構成されます。IPE7でこれらを一つ一つえがくのもかなりくたびれる仕事になります。実は、一旦(a)あるいは(a')図を作図できたら、後はほとんどコピペで済むのです。(a)図あるいは(a')図を作成後、編集→select all→groupとすると、3つの部品は1体となります。その後は以下の作業で所望の図に出来ます。

(k)図のようにボンドが長い場合、あるいは曲線の場合は一旦Decomposeにより、ストローク、片矢印付ボンドに分解し、その後所要の長さの直線もしくは曲線を差し込みます。Stretchを使用すると片矢印も長くなり、形が崩れてうまく行きません。以下の表は(a)図からの操作です。(a')図からでももほぼ同様です。

Ipelet→Goodies→Mirror horizontal⇒(b)図
Ipelet→Goodies→Mirror vertical→Mirror horizontal⇒(c)図
Ipelet→Goodies→Mirror vertical⇒(d)図
Ipelet→Goodies→Turn 90 degrees→Mirror horizontal⇒(e)図
Ipelet→Goodies→Turn 90 degrees⇒(f)図
Ipelet→Goodies→Turn 270 degrees⇒(g)図
Ipelet→Goodies→Turn 270 degrees→Mirror horizontal⇒(h)図
Ipelet→Goodies→Properties→Transformable text yes→Mode rotate objects⇒(i)図
Ipelet→Goodies→Properties→Transformable text yes→Mode rotate objects⇒(j)図
Edit→Decompose→⇒(k)図

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