世相

犬の虐待

先ごろ犬を虐待するおばさんの動画がSNSに投稿され、大きな話題となった。ところがこの動画から場所を突き止め、動物保護団体が犬を保護したのである。現在のカメラはほぼディジタルカメラであるので、特に設定しないと自動的にGPSデータが含まれている。解析は必ずしも容易ではないが、とにかくこの団体はそれをやったわけである。場所が特定されると、このおばさんの自宅を突き止めるのも容易であるし、メディアには出ていないが、おそらく、氏名、年齢、電話番号まですでに知られているであろう。事件によってはSNSに直ちに写真がアップされるかもしれない。
監視カメラに写っていなくても個人的行動がSNSにアップされる可能性は常にあることになる。中国のように国家として人民のすべてを監視している社会もある。技術的には可能なのである。技術の進歩は個人にも社会にも有用と思われてきたのだが、いまや悪と善のすれすれにまで近づいているのかもしれない。

クレジットカード

老生は年寄りとしては、気軽にクレジットカードを使うほうである。新聞などでは個人情報が洩れて、勝手にカードを使われる話があるが、これまで自分は被害にあったことはなかった。ところが、今日カード会社から電話があり、昨夜100万の買い物をしたようだが、覚えがあるかと尋ねられた。カード会社からはほかにも複数の買い物があるので、一応支払いは止めてあるとのこと。もちろんそんな多額の買い物は身に覚えがない旨お話しし、カードは直ちに停止してもらった。カード会社の審査はどんな仕組み化は知らないが、買い物の内容を監視し、異常なデータはすぐ検出されるようである。なんとも恐ろしい話ではある。

老人は出不精になるし、宅急便の発達でネットとクレジットは買いすぎにさえ注意すれば、実に便利なものである。しかし、一方では今回のように、他人によるなりすましも生じる。老生の買い物は、普段少額のものが多いので、検出も容易だったのかもしれない。しかし、少額の買い物を連続してやられたら、カード会社が気が付くかどうかはわからない。老生は毎月支払いはチェックするが、いったん支払われた場合の異議申し立てはどうするのだろうか。そのあとの手続きを考えると空恐ろしくなる。だからと言って、一々お店に行き、買い物をする気力もない。便利さと引き換えの危険はどうしようもないのだろうか、当面はネットでの買い物は特定のサイトとし、知らないサイトは利用しないこと、カードは時々変更するなどの防衛策をとるしかないようだ。

カードによる支払い情報が異常と検出されることは、一面からすると、老生の生活のかなりの部分がカード会社からは、お見通しということでもある。知られて困るようなことはないは言え、薄気味の悪い事ではある。

多様性

暇なので最近はYoutubeが娯楽となっている。オーストラリア人と日本人の国際結婚の
カプルのYoutubeが面白かった。日本の良いところ悪いところをオーストラリア人の細君が縷々取り上げていた。良い点というか気に入っていたのはまず四季が明確なことだそうである。オーストラリアにも四季はあるが、日本ほどはっきりしていない。なんとなく季節が移り替わる。また、日本は南北に長いので、土地により全く異なる。しかし、オーストラリアはどこでも同じである。

日本はその土地毎に歴史、風俗、習慣、文化が違う。季節ごとにお祭りがある。オーストラリアはどこでも平均している。家のつくりも日本では土地毎に違うがオーストラリアではどこでも同じである。多様性という点では日本は際立っている。治安の良さ、人々が温和で争いが少ないことは最大である。

日本で最も嫌だったのは硬直性だそうである。これがきまりですというとテコでも動かない。細かい事だがこの女性はベジタリアンなのだそうで、レストランで肉を抜いてくれといっても頑として聞かない。この女性は日本語がかなり話せるらしいのだが、日本語で注文しても覚束ない英語で答える。外人は日本語が話せないと決めてかかっているらしい。旦那と一緒にレストランに入っても旦那にばかり話しかける。レストランやお店のサービスが丁寧なのは良いのだが、ロボットがやっているようで嫌だったそうである。オーストラリアでのサービスははるかにぞんざいだが、しかし、人間的だそうである。ありがとうという言葉自体もそう思わなければ言わない。