世相

近くて遠い

韓国に対する戦略物資輸出の優遇措置を廃止する件で、韓国は大荒れのようである。SNSは便利なもので、韓国の新聞の日本語訳も毎日読める。尤も1週間もすると消えてしまうので、興味深い記事をメモしておく。「日本に報復すればIMF以上の大混乱」とする韓国政治家の講演である。老生の興味を引いたのは、今回の優遇措置廃止の件ではない。韓国の日常生活の風景である。(中央日報2019/7/11)

引用

・・・教授に不当な待遇を受けることを悩む学生に「耐えなければならない。こらえて権力を持つまで待たなければならない」と助言した。

・・・私は幼いころ、小中高校に通いながら数えきれないほど不利益を受けてきた。有力家の子供ではなかったためだ。

・・・高校時代にバスに乗れば、女子高校生がカバンを持ってくれるのが慣例だった。だが、私は3流高校に通うからと言って、終点までカバンを持ってくれなかった。でも、その時もこらえざるを得なかった。

・・・こらえて後ほど権力を持てば、私に権力をふるったやつに機会があれば返してやる。だが私は権力を持ったのち、権力をふるまわないと決心した。

引用終わり

パワハラなら日本でもよくある話である。また、裕福な家庭とそうでない家庭との差もありふれたことである。しかし、なんと韓国では一流高校なら、女子高校生がカバンを持ってくれるのだそうである。さらに権力を持つまでこらえよとする助言にも唖然とする。権力を持てばやりたい放題ということなのだろう。韓国では古来から内紛が多いことで知られるが、これではやられたらやり返す無限ループである。日本に生まれてよかったとつくずく思う。

 

 

G20

G20サミットは終了したが、夕食会での安倍総理のスピーチが問題なのだそうである。大阪城が再建されたことに触れ、エレベーターをつけたことをミスと表現したのがダメなのだそうである。多分首相は笑いをとるつもりで言ったのであろう。

しかし、案の定これに噛みついた人とメディアがいる。乙武さんがツイッターで不満をつぶやき、朝日新聞は「バリアフリー軽視」と攻撃した。乙武さんはあれほど頭の良いひとにしては、平凡な一言であるし、朝日に至っては、まるで新入社員に書かせたかのような稚拙な批判である。批判というより決まり文句を吐き出しただけである。もっとも首相のスピーチも冗談にしてはつまらない。

昨年来ポリコレ(政治的公正さ)が猖獗を極め、言論空間は貧弱そのものとなった。レトリックを駆使し、批判する面倒は避け、ただ決まり文句を言い、書けばそれで済む風潮なのである。言論の省力化が行われるようになったのである。

筑波大学の古田博司教授は江戸の庶民は権力者への批判として「からかい」を用いたといっている。川柳が主要な武器であった。正面から闘うのでなく、からかい、笑いのめしたのである。

昨今はメディアでも芸人さんが大きな役割を果たすようになっている。いっそ朝日新聞も全紙面をあげて寄席化したらどうであろう。部数低迷を救う起爆剤になるかもしれない。

 

新元号

新帝ご即位に伴う新元号が”令和”と発表された。元号については、西暦との対比ができない人は意外に多い。以前に書いたのだけれど、明治以降は換算は非常に簡単で、明治:33、大正:11、昭和:25、平成:88と覚えていれば、簡単な暗算で変換できる。明治33年:西暦1900年、大正元年:11+1:西暦1922年、昭和元年:西暦1926年、平成元年:西暦1989年である。新元号は令和元年:西暦2019年であるが、これは018(れいわ)と覚える。ついでに皇紀は西暦+660であるから、今年は2019+660:皇紀2679年である。

時代の事象は元号でのほうが記憶しやすい。そうすれば西暦での言い方もすぐに何年代といえる。元号の方がはるかに便利である。ただし、元年だけは何月に始まったかは元号により異なるのでこの点は少し不自由である。