予防注射

我が家の2匹の猫ちゃんは幸いに健康で新春を迎えることができた。ななちゃんだけは冬の間は外出禁止なので不満のようである。ななちゃんは今年、13歳、ちゃめ君は9歳である。ななちゃんは確実に老境に入りつつある。ほとんど一日中うつらうつらしているのだもの。

1年に1回は予防注射をする。3種混合である。最近は野良も少ないのと、2匹ともめすで遠出もあまりせず、他の猫との接触も少ないので、これでなんとか無事に過ごしている。予防注射のついでにのみ退治の薬も求めた。ピペットに入った液状の薬を首に滴下するだけである。これまではのみ専用の薬であったが、今回求めて分かったのはなんと、のみの他に回虫の駆除までできるのだそうである。ペット用の薬の進歩も驚くほどである。以前は、のみと回虫のような腸内寄生虫駆除はそれぞれ別の薬が必要で、その都度糞便の検査を要求され面倒なものであった。

猫はのみと寄生虫くらいに注意すればよいが、犬はフィラリアという放置すると確実に死を招く寄生虫がある。蚊を媒介として心臓に寄生する。進行すると肝臓が肥大し、腹水がたまりひどく苦しむ病である。30年ほど前ではフィラリアの駆除薬は粉末で毎日飲ませなければならず、犬は薬に敏感なので飲ませるのは一苦労であった。その後、次第に進歩し、錠剤を月に一回飲ませればよいまでになった。しかし、それでも飲ませるのは簡単ではなかった。バターかチーズに包んで食べさせるようにしていたが、どうやらこちらの態度からおかしいと思うらしく、一旦は食べるので安心すると、食べ物だけを飲み込み、薬はこちらが横を向いたとたんに、ぺぺっと吐き出すのである。魚でもえさを食い逃げするのであるから、犬にとってはこれくらいはお茶の子である。飲み込ませたあとに周囲に薬が落ちていないかどうか点検することにしていた。犬と人間の知恵比べでみたいであった。

このフィラリアの薬もピペットに封入された液体を首に月1回たらすだけでよく、しかものみの駆除もできるのだそうである。いずれは腸内寄生虫の駆除もこんな簡単な方法で出来るのかもしれない。ペットの場合は人間と違い、試験対象が簡単に得られるのも進歩が早い理由かもしれない。遺伝子工学の発達の恩恵も大きいのであろう。ペットの長寿命化も報じられているが、以前のような感染症や寄生虫による重病化は飼い主さえ注意すれば、多分確実に防げる時代のようである。むしろ食べ過ぎによる肥満や糖尿病などの生活習慣病が多くなるのではあるまいか。その次はおそらく人間同様に認知症や癌などが増えてくるのではないだろうか。老犬、老猫の介護の問題もある。ちらほら安楽死も問題になりつつある。ペットだからといって、安楽死は簡単にできることではない。しかし、ペットを飼うからにはこんなことにも向き合う必要はあるのである。

 

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