2018年06月

ハイキングの危険

老生はスポーツ音痴といってよいほどに、スポーツは苦手である。小学生のころには、かけっこは常にびりであった。野球などではきまってドジをふみ、仲間外れになったものである。たった一つの例外はハイキングで、20代から70代後半までほぼ50年以上親しんできた。
5月に新潟で小学1年の男の子共々30代の男性が遭難した事件があった。誠に痛ましい事件で、老生から見ても胸がつぶれる思いがした。待望の男の子、ようやく1年生になり、ハイキングに出かけられる。楽しい期待に胸が躍ったであろう。お父さんの思いは痛いほどよくわかる。天候が良く、新緑の季節のハイキングほど楽しいものはない。老生は新聞記事以上のことは何も知らないので、後講釈であれこれ言いたくはない。謹んで哀悼の意を表したい。
老生は60代までは冬山も含め、ほとんど単独行であった。70に入りさすがに不安を感じ、さるハイキングクラブに所属したが、そこも70後半になるとコースタイムを維持するのが難しくなり、同行メンバーの負担になるばかりなので、退会した。
それでも行きたいので、サンケイ新聞の山の安全フォーラムに参加したことがある。講演では安全な登山のための条件がいろいろ語られた。遭難の3大要件が指摘された。1.男性、2.単独、3.高齢である。まさにずばり老生に当てはまる。止めた方が良いのは分り切っている。それでも行くというのはよほどのアホであろう。
初心者向きのハイキングコースは、奥多摩地域にはたくさんある。しかし、実際にはうっかり足を踏み外すと、30m位は転落する道がいくらでもある。遭難事件も頻繁に発生している。武蔵丘陵だとかなり安全になる。だからと言って絶対安全とは言えない。躓いただけで骨折することもある。やはり無理の様である。

老化の進展

加齢により身体のあちこちにガタがくる。ここまでは、老生も十分心得ている。しかし、老化は次第に進展するのではなく、一定の年齢に達すると急進展するものらしい。体重管理に似ていると感じている。
体重管理をしていると、あるところまではすこじずつ体重が減少するが、そこから何としても減らなくなる事象がある。それでもしばらくすると急に減少し始めることがある。減少期間と休止期間を繰り返すものの様だ。努力を怠ると、減少どころかリバウンドすることもある。
老生は80歳になったとたんに、突然身体にガタがきたと感じるようになった。体調は悪くない。走れなくなったのである。それまでスロージョギングを続けていたのだが、急に全く走れなくなった。息があがるとかそんなことではない。足が上がらないのである。同時に腰痛が出てきた。かなりひどい。歩くのもやっとであった。整形外科やらマッサージやら、整体やらいろいろやったが一向に良くならない。体重の急激な減少もある。念のためドックにも入ったが、特に問題はなかった。
どうやら老化現象の一つとして、身体の堅さと筋肉量の減少があると自己診断した。ストレッチのプログラムを強化し、180°開脚を目指すことにした。お笑いめさるな。若返りが目的ではない。健康維持のための工夫の一つである。
老人は進展が遅い。やり始めてから半年かかったが、すこし走れるようになった。前屈も以前は指先がやっと床に着く程度だったが、足をまっすぐにのばした状態で、両手をペタンと床に着けるまでに進化した。
おそらく、いずれは新しい老化現象が出てくるであろう。そうして次第に死に近づくのであろう。