2016年07月

飼い犬の悲しみ

この記事は実は昨年12月6日に書いたものなのだが、掲載を控えていた。長辻氏の名文に恐れをなしたせいでもあるが、記事の趣旨をまげているととられるかもしれないと思ったからでもある。産経新聞に「交通死は現代社会の人柱か」と題する長辻論説委員の記事が掲載されていた。ご父君が交通事故で急死されたことにまつわる記事である。91歳のご高齢ではあったが、まことに壮健であったとのことであり、謹んでご冥福をお祈りする。しかし、老生が胸を打たれたのはお父上が飼っていたトイプードルにまつわるエピソードである。
以下、引用

伴侶に先立たれた父は、5歳のトイプードルと仲良く一人暮らしを続けていた。
遺体が自宅に戻ったとき、犬は父の顔にかじりついて悲鳴を上げた。それまで耳にしたことのない声だった。
葬儀所でも犬は棺の上に身じろぎすることなく座り続け、近所の人たちの涙を誘った。

こんなことがあるものなのか。忠犬ハチ公にしても学者たちは単なる習慣とか、あたかも犬が機械の一つのような解釈を下す。合理的な解釈をするなら、いつも愛してくれたご主人が冷たくなって帰ってきたことに、重大な異変を感じたということかもしれない。犬は自分を可愛がってくれる人を心底から愛している。犬は人間にとっては実に有用な存在であるから、目的に応じて改良が重ねられてきた。あたかも機械が次々に改善されてきたかのように。しかし、犬や猫を抱き上げるとぬくもりが感じられる。到底単なるものとは思われない。
ひところソニーのAIBOが話題になった。ロボット犬も人とのコミュニケーションではかなりの能力を備えていることは確かである。AIが囲碁の名人に勝つ時代である。今後さらに進歩すれば、介護などの現場では実に有用な存在になるであろう。しかし、このわんちゃんには心底からの悲しみが感じられる。生き物には温かい血が流れている。それと同時に心がある。人を愛するという心はAIがどんなに進歩しても実現することはないだろう。心は見せかけではないからである。

LaTeXとWORD

LaTeXについてメモを書いたので、ついでにWORDのことも書く。
今時、WORDを持たずによくやれるという感想をお持ちの方も多いであろう。現役の業務をしていないので契約期間内に仕上げればよいからである。老生はMicrosoftのOfficeではEXCEL2010、PowerPointだけしか持っていない。パートをしていることと、所属学会でごくたまにではあるが、発表をすることもあるのでPowerPointは必須になる。自宅にはOpenOfficeがある。大抵はこれで足りる。外部からWORDでかなり凝った文書を送られると読めないことがある。その場合はPDFでの再送付をお願いする。
パートの働き先は100人ほどいる部であるが、報告書をLaTeXで書いている人はおそらく一人もいない。WORDの利点はほとんどの文書作成がWORDで済むことだろう。会社のパソコンにはOfficeのソフトがすべて入っている。もし使用上の問題があればちゃんと援助する組織もある。老生にはEXCELだけは使う理由があるが、他はほとんど必要がない。LaTeXを使おうとすると会社のシステムには入っていないから、まず許可がいる。そのうえで、システムビルディングを全部自分でしなくてはならない。そんな面倒なことはできないだろう。
WORDはMicrosoftの商品であるから、バージョンアップがある。個人であればその都度お金を必要とする。その上、バージョンアップに伴う方式変更があり、マニュアルを読みながらそれに慣れなくてはならない。EXCEL2003から2010にしたときは慣れるまでしばらくかかった。まあ、これは年齢のせいもあるかも知れない。
LaTeXは組版システムであるから、パソコンで原稿を作成すればそのまま出版できるといわれている。WORDではそれはできないそうである。老生はほぼ10年前にLaTeXにした。別に出版などは意図していないが、いったん慣れるといつも同じやりかたで行ける。バージョンアップの度に勉強する必要もない。老生のレベルであれば、システムビルディングはすべて無償ソフトで完了する。
IPE7のようなドローソフトではグラフの中に数式を入れることができる。これもLaTeXを使うからである。LaTeXを使い特殊なグラフ作成もできる。WORDではどうだろうか。

LaTeXエラー

これは単なる老生のメモである。最近は当座は覚えていてもすぐに忘れるので。

技術文書や報告はLaTeXで書いている。WORDは持っていない。第一には節約、第二には数式記述方法他が面倒でとても覚えられないからである。LaTEXのシステムはW32TEXを利用している。最近、なぜかわからないがコンパイルできなくなったので、システムビルディングをやり直した。するとエラーメッセージが出てコンパイルできない。

LaTeX Error: Unknown option `dviout’ for package `graphics’.

検索したら次のサイトが見つかった。Graphics packageのエラー解決方法-考えごと+alpha

しかしこの記事が書かれてから6年経過し、color.cfg とgraphics.cfgが見つからない。探したら以下の場所に存在した。

c:/W32TEX/share/texmf-dist/tex/latex/graphics-cfg/

上記のサイトにあるように /dviout/GRAPHIC/LATEX2E/にある同名ファイルをコピペしたら復旧した。(もちろん、バックアップは取っておく。)原因は同名ファイルの日付が相違しているとのこと。普通はLaTeXのエラーに遭遇すると、ベテランはlogフアィルをヒントに考え、対策するようだ。今回もlogに確かにヒントはあった。しかし、非常に複雑なシステムなので、実力不足の老生では無暗にいじると、復旧不可になりかねない。logを参考にネットで調べるのが無難か。