2010年08月

老人世帯とペット

ドッグイヤーとかいうが、犬の1年は人間の5年に相当するという。犬を見ていると、自分が老いて行くのをフラッシュでみているような感じがする。それを辛いと感じて、犬は二度と飼いたくないという人もいる。

近所でも犬が死んでからまた飼う人は少ないようだ。これは老人世帯が多くなったせいである。還暦をすぎると残された人生が見えてくる。万一のとき、犬の面倒を見てくれる人があるかどうかわからない以上、もう飼うことができないのである。犬は散歩が必要なので、老人には物理的にも条件が厳しくなる。老犬になると、もしかして何かおきたらと思うと、留守にもできない。旅行には出られない。犬と人と双方の条件から飼うのが難しくなる。

数年前まで柴犬を飼っていたことがある。キューちゃんという。この犬は20歳まで生きて、犬としては天寿を全うしたといってよいと思うが、まだ元気だったころに、山形県の温泉に滞在したことがある。ペット同伴の宿ではなかったから、ペット病院に預け、1週間後に迎えにいったところ、その間えさを全く食べず、落ち着きがなく、敷物を鼻でこずく動作をしていたとのことで、鼻が赤剥けになっていた。私の顔を見たとたんわんわんほえるのはよいとしてうれしさのあまり、おもらしをしてしまったのにはまいった。きれいなペット病院でエアコンつきだったし、環境は申し分なかったが、キューちゃんにとっては大変なストレスだったのであろう。それ以来ペット病院の利用はよした。旅行は1~2日にし、近所の親しい方にお願いして散歩をさせてもらっていた。

一方、老人ホームなどで訪問ペットとかがあって、ペットが老人の心理的な安定効果があるとか言われている。家庭でも孫がいると生き甲斐が違ってくるのと似た効果なのかもしれない。

ペットはかわいらしい仕草から生活にうるおいをもたらす。それぞれ個性豊かであるから、ある種の会話さえ成立する。疑似家庭のようなものである。ペットにはしあわせという抽象観念はないであろうが、ストレスはある。近所のおうちでご主人がガンで入院したとき、家族の緊張が伝わったのであろう。飼っていたわんちゃんが円形脱毛症になり、食欲もなく痩せてしまったとの話を聞いた。まぎれもなく家族の一員として喜楽をともにしているのである。
しかし、老人世帯でペットを飼うには問題も多い。掃除の手間。ペットの老化と健康。さまざまな費用がある。ペットとのふれあいを大事にし、健康を保つには室内飼育が良いが、動物である以上、抜け毛が避けられない。ブラッシング、トリミングを毎日のようにするならばともかく、抜け毛の始末のために掃除が大変になる。細かい毛は空中に浮かんでなかなか落ちてこない。空気清浄機を動かすと、ペットの細かい毛がかなり吸着されていて驚く。幼児がいる家庭やアレルギー体質の方がいたら問題である。
おそらく敏感な人はかなり臭気も感じるであろう。猫などは一見清潔に身繕いしているようだが、猫ベッドのシーツは4~5日で真っ黒になるくらいだから、実際はかなり不潔である。また、猫にせよ、犬にせよ、高齢になると性格にもよるが、人間同様にだらしなくなる傾向がある。若い頃は決してしなかった室内での粗相が起きるようになる。その後始末はかなり大変である。飼い主の自分自身もしだいに五官の衰えが自覚されるから、もし、粗相に気づかなくなるような時がきたらと思うとぞっとする。
ペットの痴呆が始まるとさらに手間がかかる。かなり前に居た猫のキー子ちゃんは16歳ごろから痴呆になった。せっかく用意した猫用のトイレが気に入らず、毎日玄関のタタキでおしっこをするようになった。なにせ猫のおしっこの臭さといったら言語に絶する。毎日毎日玄関の水洗いをするはめになり、どうしたもんかと思案投首であったが、ふとしたことで風邪をひいたと思ったら、3日ばかりで死んでしまった。獣医さんには見てもらって栄養注射もしたのだが、老猫では効果もなかったと見える。このときばかりは、可哀想という思いよりも少しほっとしたものである。現在ならケージにいれ、猫用トイレシートなど便利なものも使えるが、10数年前になかったし、ケージに入れることも思いつかなかった。

精神面ではなぐさめにはなるが、老人世帯でペットをずっと飼い続けるのは無理のようである。老壮青がしっくりかみ合う家庭なら、犬・猫もしっかりした居場所が確保できるであろうが、現代社会では難しい。

ブログを始める

仕事の必要からボンドグラフにとりかかり、引き込まれてついにこのような紹介サイトまで始めてしまった。インターネットで検索すると 欧文サイトでは山のようにでてくるのに日本語ではごく少数の学術論文に限られている。はなはだ不人気である。
動的システムのシミュレーションは実務では必須のスキルと思われるが、MATLABが大人気であって、当然にSimulinkを使っておられる方も多いと推察される。MATLABは大変高価なためか最近はScilab/Scicosなる無償のソフトも登場している。
MATLAB等の強力な機能を疑う気は毛頭ないが、ボンドグラフには多方面の技術分野を統一的に扱える特長がある。また、面倒な定式化を避けて直接的にボンドグラフを描き、シミュレーションできる場合も多い。
勉強して思ったことであるが、ボンドグラフは強力ではあるものの、対象となるシステムをどのように分析するか、また、実際に計算する方法など実例がないと分かりにくいと思う。すこしずつ、積み重ねれば実務のパタン化にもつながる可能性もある。そのために少しでもお役に立てればと思っています。
このサイトを友人に見せたところ、出だしだけは分かるが、すぐにちんぷんかんになると酷評あり。つまりぜんぜんわかってないじゃんということ。いたく反省。目標は大学初年級の学生が理解し、システム制御の演習などに使えるようにすることと思っています。